俺らの師匠【灰谷兄弟】

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『蘭、竜胆、俺…………』


全部、思い出した

お前らと出会った事も、
タピオカを飲みに行ったことも、





星空の下で三人で泣いたことも、



「Aさん……？」

「え、今、俺って…」



『うん、全部、思い出した』


俺がそう言うと同時に、蘭と竜胆が抱きついてきた


「俺ぇえ寂しかったぁあ゛……」


「お、俺も……」


涙と寒さで真っ赤になった二人の顔を見つめて、
俺は言った




『ただいま、蘭、竜胆』

『心配かけてごめんね』










「俺、ずっとAさんを待ってた」

「俺なんか毎日夜遅くまで色々調べてたんだからな」



『ごめん、本当にありがとう』






俺達は、もう離れないようにしっかり手を繋いで、
涙を目に溜めて笑顔で家に帰った

















「勝手に病院を出ないでください。」


『す、すいません……』


ただいま俺、説教されてる。



「でっ、でも、記憶もどったんだからいいじゃないですk」

「ダメです。Aさんは運動不足で、リハビリをしなければいけなかったのに、………」

「はい、Aさん、1週間家から出ないでください」



『つら』



end＿＿

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