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第3話 ページ5

「まだ行くとは決めてないです!」

『まぁまぁ!なんとかなるから!』

「ちょっと!だからまだ決めてないって!!」


危ない沼に嵌まりそうな予感がする!絶対にここは譲っちゃいけない!!

そう思い首が取れるんじゃないかって勢いで頭を横に振る


『…いいかい?心陽』


急に神さんが真剣な声を出す

な、なんだよ…


『世の中にはこういう言葉がある』


そう言うと私の隣にきて肩に何かがポンと置かれる


「?」

『口は…』


その瞬間、体が一瞬持ち上がる感じがした
 

「えっ」

『災いの元ってね!』


ヒュンと自分が落ちるのを感じながら苦し紛れに叫ぶ




「この詐欺師ィィィィィィィィィィいいいい!!!!!!!!」
 









ピチチ

鳥の声

サァァ

木々のおと

目を開ければ


「青空…」


…えっと…なんでこんなところにいるんだっけ…

確かトラックに跳ねられて死んで…

それで謎の物体にお願いされて…

口は災いの元って言われながら落とされ…て…?

そこまで思い出して直ぐに体を起こす


「えっ裂けてないよね?砕けてないよね??ミンチになってないよね???」


ぺたぺたと体を触って確認する

上半身と下半身がさよならしてないし、頭も多分イカれてない
 
それに

自分の胸を両手で強く押す


「…心臓…ちゃんと動いてる…」


どくんどくんと脈打つそれが、自分の命と厄介事になった現実を伝えてくる


「…えっと…神さんとの会話を振り替えると私はあのお願いを承諾したことになっちゃうのかな?」


えっ、困る

普通に死ぬ予定しかなかった。でも今生きてるってことはあれかな、夢小説か漫画でよくあるあれかトリップってやつか

まさか死んでいる内に輪廻転生よりトリップを経験するとは…嫌でも死んだってことはトリップより転生なのか?でも身体とか死ぬ前と特に違いはないんだけどな


つまりトリップ半分、転生半分ってこと?いやないな。何かしらの法則無視してそうだし。じゃあ結局今生きてるのは何故…?


「…はぁ!…」


後ろにおもいっきり寝転ぶ

寝転んだ衝撃はやらわかい土の吸収される

もう生きてるってことは変わりないし他の事考えよう。この先のこととか

えっと、元となる世界を作る…だっけ?

その世界が何かまず知らないし具体的にどうすればいいのかわかんないし、そもそも世界を作るってなんだよ

そういうのはどっかの世界の勇者か魔法使いに頼んでくれ…!!

ああああ!!!思考を放棄してぇぇええ!!!

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作者名:こはる | 作成日時:2020年12月16日 0時

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