第６部 祝福の誕生 ページ29
それから数ヶ月が過ぎ、私は出産予定日を1週間後に控えていた。
この前病院に行ったときは「もう何時生まれてもおかしくない」と言われた。
嬉しい反面、不安でもある。
だが、そんな弱気なところを見せるわけにはいかない。
私は朝食を作りながら、軽く首を振って、弱気な感情を捨てようとした。
私は空いている手をそっとお腹に持って行く。
最近、この子はよく動く。
今も少し動いているようだ。
私が音楽などを聴くと、この子はよっぽど元気なのか、よく音楽に合わせて私のお腹を蹴っていた。
そのことを父さんに言うと、「お前も割と母さんのお腹を蹴っていたらしいぞ」と言われた。
母さんも私がお腹にいたとき、こんな気持ちになったのだろうか?
嬉しさと、不安の入り交じったこんな気持ちに・・・
私は朝食を作り終えた。
A「夕香、兄さん、ご飯ができたよ」
軽くそう声をかけると、夕香は「はーい」と元気な返事をして、兄さんは「分かった」と自分の部屋から少し大きめの声で返事をした。
私は食卓にご飯を並べ、3人分の飲み物を用意した。
それが終わると同時に兄さんが出てきて、食卓に今家にいる家族が全員そろった。
A・修也・夕香「「「いただきます」」」
そう言うと私たちはご飯を食べ始めた。
今日は日曜日で兄さんは部活の練習、夕香はｻｯｶｰの練習試合が入っていた。
なので今日、家には私1人だった。
A「夕香、ｺﾞﾒﾝね。試合見に行けなくて・・・」
夕香「ううん、大丈夫!!お姉ちゃんはちゃんと自分の事を大事にして!!」
何時の間にこんな事を言うようになったのだろうか・・・
幼いばかりだった妹の成長を感じた。
修也「出来るだけ早く帰ってくるから」
予定日の近い私を気遣って、兄さんが言う。
A「大丈夫。大会、近いんでしょう?それなら部活に集中してきて!」
私がそう言うと兄さんは笑って、「相変わらずｻｯｶｰが大好きだな」と言った。
私は微笑んで「勿論」と返した。
尚樹の大好きだったｻｯｶｰ・・・
兄さんの大好きなｻｯｶｰ・・・
夕香の大好きなｻｯｶｰ・・・
そして・・・
私と有人先輩の大好きなｻｯｶｰ・・・
これだけ私を沢山の人と巡り合わせ、成長させてくれたｻｯｶｰに対しての情熱が薄れるわけがない。
例え、何が変わっても・・・
何が起こっても・・・
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お砂糖(プロフ) - 続編楽しみです!!主人公に頑張ってほしいです＞＜ (2012年3月10日 22時) (
レス) id: 0e8350f1dc (このIDを非表示/違反報告)
黒川リク(プロフ) - 続編すっごく楽しみです！！応援してます (2012年3月9日 7時) (レス) id: b5c87b3012 (このIDを非表示/違反報告)
美闇(プロフ) - さすが！はるみん！！頑張ってね！＾―＾ノシ (2012年3月8日 23時) (レス) id: b6123c239f (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - 主人公……。精神的な苦痛に…(泣)主人公の支えになりたい(ノ△Ｔ)春奈と夏美と豪炎寺が居て良かったです///鬼道…何やってるのよ…。更新頑張って下さい(o・v・o)ﾉｼ (2012年3月8日 0時) (携帯から) (レス) id: 9216772dfd (このIDを非表示/違反報告)
cocoa(プロフ) - 主人公ちゃん頑張っって！更新応援してます＾＾ (2012年3月7日 0時) (レス) id: 75c6118bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるみん | 作成日時：2011年7月21日 21時
