第３部 輪廻の果てに ページ16
ﾊﾟﾀﾝと音がして私の部屋の扉が閉まった。
春奈は兄さんが部屋を出て行くのを見送ると、私に向き直った。
A「久しぶり。今お茶いれるから待ってて。」
私はそう言って立とうとした。
すると駆け寄ってきた春奈にまた強引に座らされた。
春奈「A、聞きたいことがあるからお茶はその後でいい」
そう言うと春奈は私の正面に座った。
さっきの険しい顔にまた戻る。
何を聞きたいのか
それくらい分かっている
春奈「何でお兄ちゃんと別れたの?」
やっぱり
私はそれに答えようと息を吸った。
春奈「って聞くつもりだった」
私が答える前に春奈は言った。
春奈「お兄ちゃんから別れたっていうのを聞いたのは昨日だった。貴女に『愛想がつきた』って・・・『他に好きな人ができた』って言われたって・・・私、私、一人で勝手に怒って・・・馬鹿みたいね。貴女はあの時だって私たちのために嘘をついたのに・・・私たちのために自分自身を・・・心も身体もﾎﾞﾛﾎﾞﾛになるまで傷つけた貴女なのに・・・」
春奈の目に涙が浮かぶ。
春奈「どうしてよっ!!」
春奈が泣き叫んだ。
春奈「どうしてよっ!!どうしてそうやって自分1人で何でも抱え込んじゃって・・・守るために大切なﾓﾉを傷つけて、その分、ううん、その何倍も自分も傷ついて・・・どうしてそんな辛い選択が出来るのっ?どうして頼ってくれないの?ねぇ、答えてよっ!!Aっ!!」
春奈の目から涙がどんどんこぼれ落ちる。
私はしばらく俯いた。
唇を噛む。
そう、これが私の末路
傷つけることでしか大切なﾓﾉを守れない。
もしかしたら、ﾘﾝﾈの果てはこれなのかもしれない。
何時も、何時も、罪の輪廻の果てに来た私はこの選択をするのだろう。
誰も巻き込みたくないから
でも結局は
みんな傷つくだけなのに・・・
A「私が・・・弱いからだよ、春奈」
私は春奈に微笑んだ。
春奈「弱い?Aが?そんなこと・・・」
A「あるよ」
私は静かに春奈を遮った。
A「私は弱いから、大切な人に私の為に何かを犠牲にさせてしまうから。そんな事は絶対にして欲しくない。それに好きな人が・・・大切な人が私のために自分の目の前で涙を流してるのが見たくないから・・・」
私は微笑む。
春奈「そんなに涙を流してるのに微笑まないでっ!!」
春奈は泣いて私に抱きついてきた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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お砂糖(プロフ) - 続編楽しみです!!主人公に頑張ってほしいです＞＜ (2012年3月10日 22時) (
レス) id: 0e8350f1dc (このIDを非表示/違反報告)
黒川リク(プロフ) - 続編すっごく楽しみです！！応援してます (2012年3月9日 7時) (レス) id: b5c87b3012 (このIDを非表示/違反報告)
美闇(プロフ) - さすが！はるみん！！頑張ってね！＾―＾ノシ (2012年3月8日 23時) (レス) id: b6123c239f (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - 主人公……。精神的な苦痛に…(泣)主人公の支えになりたい(ノ△Ｔ)春奈と夏美と豪炎寺が居て良かったです///鬼道…何やってるのよ…。更新頑張って下さい(o・v・o)ﾉｼ (2012年3月8日 0時) (携帯から) (レス) id: 9216772dfd (このIDを非表示/違反報告)
cocoa(プロフ) - 主人公ちゃん頑張っって！更新応援してます＾＾ (2012年3月7日 0時) (レス) id: 75c6118bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるみん | 作成日時：2011年7月21日 21時
