第２部 堅い決意と代償の涙 ページ12
私は流れた涙を自分の手の甲で拭った。
もう私の涙を拭ってくれる人はいないのだ。
私は歩き出した。
前だけを見て・・・
これから私の目の前に現れるのは辛く険しい道かもしれない。
それが分かっていても、私にはこの子をおろすという選択肢は選べない。
あの時・・・
中1のあの時、罪の輪廻は終わったと思った。
私一人が命を投げ出すことで終わるのだと思っていた。
だが、違った。
私の罪の輪廻はまた私の事を蝕み始めている・・・
その証拠に私はまた繰り返す・・・
あの時と同じ事を・・・
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気がつけばもう学校・・・
私は階段を上る。
それだけで息は切れる。
私の身体が変わった証拠・・・
母親になった証拠・・・
罪を犯した証拠・・・
私は扉をﾉｯｸした。
あの時と・・・
3年前と同じ部屋を同じように・・・
夏未「はい、どうぞ。」
しゃんとした声が聞こえる。
A「失礼します。」
私はそう言って扉を開けた。
正面の椅子に座って、ﾊﾟｿｺﾝで何やら作業をしていた彼女の顔からは驚きの表情が見て取れた。
夏未「あら、どうしたのかしら。珍しいわね。」
そう言うと夏未さんは私にそばにあったｿﾌｧに腰掛けるように言い、私のために紅茶を用意してくれた。
私はその通りにｿﾌｧに座った。
窓から夕日が私たちを照らす。
あの時は確か早朝・・・
誰にも見られないようにするために・・・
A「これを受理して下さい」
私はそう言って持ってきた封筒を出した。
其処にある文字は『退学届』の3文字。
そのたった3文字を見て彼女は驚きの表情を見せた。
夏未「何故、貴女がこれを?まさか、またあの時のようなことに巻き込まれているんじゃ・・・」
彼女の顔が蒼白になっていく。
A「違いますよ。」
私は偽りの表情を作った。
出来るだけ・・・
冷めた表情を・・・
A「こんな学校に居たくないからです。」
私はそう言った。
夏未さんは言葉を失っている。
A「私はもうこんな学校、うんざりなんですよ。だから止めます。それじゃあ」
私がそう言って部屋を出ようとしたときだった。
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夏未「何故そのような嘘をつくの?」
彼女の目は疑いを持たない真っ直ぐとした目だった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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お砂糖(プロフ) - 続編楽しみです!!主人公に頑張ってほしいです＞＜ (2012年3月10日 22時) (
レス) id: 0e8350f1dc (このIDを非表示/違反報告)
黒川リク(プロフ) - 続編すっごく楽しみです！！応援してます (2012年3月9日 7時) (レス) id: b5c87b3012 (このIDを非表示/違反報告)
美闇(プロフ) - さすが！はるみん！！頑張ってね！＾―＾ノシ (2012年3月8日 23時) (レス) id: b6123c239f (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - 主人公……。精神的な苦痛に…(泣)主人公の支えになりたい(ノ△Ｔ)春奈と夏美と豪炎寺が居て良かったです///鬼道…何やってるのよ…。更新頑張って下さい(o・v・o)ﾉｼ (2012年3月8日 0時) (携帯から) (レス) id: 9216772dfd (このIDを非表示/違反報告)
cocoa(プロフ) - 主人公ちゃん頑張っって！更新応援してます＾＾ (2012年3月7日 0時) (レス) id: 75c6118bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるみん | 作成日時：2011年7月21日 21時
