第35話 ページ38
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「本当に、大丈夫なのか?」
名「っ!!…ええ、大丈夫よ」
男が自分に声をかけたのに驚くAだったが、少し嬉しそうに笑顔を浮かべて返事を返した。
「二人は知り合いだったのだな?」
名「以前、私の庭で会ったの」
「そうだったのか」
男は向かいに座って月餅をつまみながら、秀麗を妙にじっくりと見つめた。
秀麗は言われる前にと、自分から言ってやった。
秀「期待はずれで、悪かったわね。どうせすんごい美人がくると思ってたんでしょ」
正直に頷いた男に、秀麗は頰をひきつらせた。
自分から言ったとはいえ、普通そうあっさり頷くか。
しかし自分の顔が十人並みなのは重々承知していたので、何も言えなかった。
名「ちょっと!りゅ、楸瑛様、失礼ですよ!」
「む、そうだな。すまなかった」
「……だが、期待はずれではない」
男がぽつりと付け加えた一言は、けれど小さすぎて秀麗の耳には届かなかった。
____Aには聞こえていたのだが。
「……そなたは、霄太師に遣わされたときいた」
秀「そうよ」
「……王に政事をさせるためにきたのか」
秀「あら、よく知ってるじゃない」
秀麗は笑って男を見た。
秀「今日はお天気もいいし、また外で桜を見ながらお茶しましょうか」
桜の話をしてあげるわ。
秀麗はそう言った。
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フローラ(プロフ) - かなとさん、ご指摘ありがどうございます! (2019年2月27日 18時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年2月27日 18時) (レス) id: 32a3956d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年2月27日 17時