第24話 ページ27
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楸「君、人生半分損してるよ」
絳「おお、俺だって取り替えられるもんなら取り替えたいわ!」
絳「女なんぞと関わってろくなことがあった例がない!」
絳「お前が何だって女と関わりたがるのかまったく理解不能だなっ!!」
楸「女性と過ごす夜の楽しさを知らない方が、よっぽど損してると思うけどね」
楸「それに君、藤家のお姫様にだけは違うじゃないか」
ふと半蔀から外に目を向けた楸瑛は眉を上げた。
____何やら知った顔が回廊を走ってくる。
楸「____おや、あれは」
絳「うっっ。A殿は別だっ!そこら辺の女とは違う!」
絳「いいか楸瑛ッ!!女というやつは狐狸妖怪以上に厄介____……なんだ、羽林軍の配下か?」
楸「ああ、左羽林軍にこの間異例の特進をして入ってきた男でね」
楸瑛は面白そうに笑った。
彼は左羽林軍で大将軍に次ぐ将軍職を拝命している。
二十四歳という若さではそれこそ異例の出世だったが、楸瑛は別になんとも思っていない。
楸「それがまあ、ずいぶんと腕が立つんだよ」
楸「なんで今まであんな下っ端武官だったのかわからないね」
楸「名前は茈静蘭というんだが____」
____茈、静蘭。
絳攸の眉が寄った。
どこかで聞いたような名だ。
楸「霄太師の推薦でね、それによると彼は新しくきた貴妃の家人だっていうから、こないだくっついて紅貴妃にも挨拶に行ってきたんだが」
絳攸は目を剥いた。
楸瑛の日頃の素行を思い出し、思わず胸倉を掴み上げる。
絳「____貴様、まさかと思うがもう手を出してきたんじゃなかろうな!?」
楸「ははは、邵可様の娘じゃなかったら、考えたかもしれないけどねぇ」
絳「邵可様の……!?」
楸「そう、君の尊敬する数少ない人物のお嬢さんだ」
楸瑛はにっこりと笑った。
楸「なかなか興味深い女性だったよ」
楸「及第点あげてもいいかなって思ったね」
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フローラ(プロフ) - かなとさん、ご指摘ありがどうございます! (2019年2月27日 18時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年2月27日 18時) (レス) id: 32a3956d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年2月27日 17時