第20話 ページ23
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秀「それでは、あなたが主上の寵姫様なんですね。」
名「ええ、そうです。ごめんなさい」
名「劉輝、まだそちらに行ってもないでしょう。」
秀「ええ、まあ。でも、A様、あなたにも会いたいと思っていたので、会えて良かったです。」
名「そうですか、それは良かったです。」
秀「あの、私のこと、どうお思いなのですか?」
名「えっ?」
秀「A様にとっては、私はイヤな存在のはずでしょう?」
名「…私は来ていただいて、良かったと思っています。それで、劉輝が幸せになれるのならば…」
秀「そうなんですか……でも、安心して下さい。私、実は主上の教育係として来たんです!」
名「まあ、そうなんですか!」
秀「私は、主上に無理に政治をしろなどと言うつもりはありません」
名「……それは、なぜですか?」
秀「そんなの、人任せすぎじゃないですか。だから私は、主上を促したいと思います」
名「…そうですか。わたくしも、出来るだけ協力します!」
秀「本当ですか。ありがとうございます!A様が居てくれたら、心強いわ!」
名「えっと…Aって呼んでください。私も、秀麗って呼びます!」
秀「本当?ありがとう!」
笑顔で笑い合う二人。
微笑むAは、一枚の絵のように本当に綺麗だった。
Aにとって、秀麗は初めての女の子の友達だった。
何より、劉輝のことをきちんと考えてくれる秀麗が大好きになったのだ。
それは、秀麗にとっても然り。
名「あっ、そろそろ私、もどらなくては。ごめんなさい、また今度会いましょう!」
秀「ええ、また!」
秀麗は、この後宮に入ってきて良かった、と彼女に会って初めて思えたのだった。
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フローラ(プロフ) - かなとさん、ご指摘ありがどうございます! (2019年2月27日 18時) (レス) id: 36855b5a89 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年2月27日 18時) (レス) id: 32a3956d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローラ | 作成日時:2019年2月27日 17時