感傷に浸る ページ23
やっと、ヤット本科に逢えるんだな!。
Aが話している言葉をそっちのけで自分の中に浸っていた。
先に行っておくがこの伯仲の奴らべつにAの事をどーでもよく思っている。
わざわざ居なくなった審神者を想い復讐なんて馬鹿げた話だった。
2振りは自分の安寧が保てればいいだけ。
ただそれだけだった。
前の本丸に居た時でも異様な存在で、刀剣達にも不思議がられていた。
それは全体で見ても異質な2振り。
何処かで運命を見出して自分達の底なしの沼に抜け出せなくなった。
「本科…待っていてくれ。俺は直ぐに本科の元へ向かうからな。」
恍惚とした笑みを浮かべているクニヒロ。
その隣には引き気味…いや、困惑の色を浮かべた薬研が座っている。
「ヒロの旦那…今は大将が話している最中だ。念願の人物に会えて嬉しい気持ちはわからんでもないが顔に出てる分は抑えておいてくれ。」
ずっと自分の世界に浸っていたクニヒロには、
薬研の気持ちは伝わらなかったようだ。
―――――――――キリトリ―――――――――
嘘だって言うのが嘘だったんだ☆
これがミスリード!(違う)
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作者名:harumau | 作成日時:2020年12月16日 0時