ストレートonlyで (ページ8)

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やま「────Aのこと好きなんだけど、あっちは意識してくれてないと思うんだよね」

部屋に入ろうとしたら聞こえてきた声
それは思いもしなかった言葉だった

少し経ったあと、部屋に入った

「私もう帰ろっかな」

今は０：１８

やま「送る」

「いいよいいよ、タクシーつかまえるし」

やま「遠慮とかいいから」

ゆた「A、やまとに送って貰ったら？」

「でも……」

やま「はい、決定。送るね」

「ありがとう」

本当は遠慮とかじゃなくて、どう接したらいいか分からなくなったから
自分を守るためだった

やまとに送って貰って、やる事やってもう寝るだけ
でも、頭の中にはさっきの言葉がリピートされてなかなか寝つけない

車の中では寝たフリをした

やまとが私を好き？？

それを知った瞬間、よく分からない気持ちになった
なんとも表現できない、モヤっとした何か
言葉にしたいけど、出てってくれない

その正体を考えていたらいつの間にか眠りについていた

しばらくやまとには会わなかった
会いたくなかったからよく行くあのコンビニにも行かず、静かに過ごしていた

でも、連絡はたまーに取っていた
直接じゃないから話題に困ったりもしないし、変に緊張しなくて済む

ここまでは順調だった

でも、困ったことに「今会いに行っていい？」とLINEが来ていた
なにか話があるらしい

「LINEじゃダメ？」と聞いても「だめ」と、「じゃあ電話は？」と言っても「直接がいいの」と頑固だ

A今、実家いて忙しいから
やまと実家か、わかった
やまと今度にする

嘘をつく
わかってくれたようだ

私はこの嘘がバレていることには気づいていなかった