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「おい!いるんだろ!!」







急にドアを叩かれ、肩が上がる

なにごとかとドアスコープから覗くといつもの取り立て屋が2人そろっていた





返済は来月のはずなのに…なんで











『…はい』

「いるじゃねか。早く開けろよ〜危うくドア蹴り飛ばすところだったぜ」

『あの、今日はどうしたんですか』

「どうしたじゃねぇだろ、わざわざ金の催促に来てやったんだよ」

『えっ…今回は来月でいいって!』

「気が変わったんだよ、早く金集めな」

『そんな…今はまだ手元にありません』

「なんだよ、そんなんじゃ一生返せねぇぞ?どんどん利子が膨れ上がって返済地獄のままだぞ?」

『それは…』

「…仕方ねぇなぁ。アンタ顔はキレイなんだし、羽振りのいい店紹介してやるよ」

『店って…』

「精々、可愛く男の相手をするんだな」

『それは!』

「なんだ?できねえってか?生娘って歳じゃねえだろ、手っ取り早く金手に入れるには身体売るしけねぇって分かってんだろ」

『でも』

「あ?これ以上文句あんのか?」

『…2日、待ってください。必ず今回分用意します』

「…チッ、仕方ねぇな。用意できなかったらお前のことマジで売り飛ばすからな」








帰っていった2人組の背中が消えるまで見た後、力が抜けたように崩れ落ちてしまった



心臓がバクバクして

彼らに精一杯の威嚇の気持ちを込めて睨むことしかできなかった


そうしないと自身を保てなかったし、崩れて泣き寝入りするしかなかったから





でも私は負けたくない


ここで負けてたまるか


お母さんと私はこの先も生きていくために











『…強気でいったものの、お金が足りないんだよなぁ』

















「お金が足りないの?」

『…へ?』













「やほ。」

『なんでここにジミンさんが』

「なんでって…あとつけてきたから!」

『それ笑顔でハキハキ喋ることじゃないですけど』















何故か突然現れたジミンさん

人懐っこい笑顔を浮かべながら腹の中はなにを考えているのやら…



















底知れない恐ろしさがあるなこの人






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作者名:りー | 作成日時:2023年10月24日 11時

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