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「ユンギに俺の様子見てって言われたのに?」
『マジでアンタいつから意識あったんですか』
「まあまあ、ここ座ってよ」
ベッドの端を叩いてニコニコしてるこの人は一体何者なの…?
怪我をして運ばれてきた夜とは全くの別人
あの時は獣みたいな冷たい目をしていたのに今は柔らかく笑って
目尻も下がってる。
なんなの、ほんと…
『…で、なんでしょう』
「え?なんにも」
『なにもないなら私行きますよ』
「えー、じゃ…汗かいてるから背中拭いてくんない?」
『はい』
「いいの?」
『患者さんなんですから補助するのは当たり前でしょう』
にぱっと花が咲いたような笑顔を見せたかと思えば
勢いで言っちゃった恥ずかしい、と言って手で顔を隠していた。
さっきも思ったけど…ほんとなんなのこの人
ひとまず…タオル濡らしてくるかな
身体を拭く用のタオルを取り出し、洗面台へと向かおうとした
のに
『あの…なんですか、この手』
「どこにも行かないでよ」
『はい…?』
何故か手を引かれ引き留められた
『タオル、濡らしに行かないとあなたの背中拭けないでしょ』
「あっ!そっか!そうだね、わはは!!」
またもや恥ずかしい俺!と顔を隠すテヒョンさん
変な人だなぁ…
タオルを濡らし終え、改めてテヒョンさんと対峙
なんか…ベッドの上で座ってる美青年を前にこれはかなり緊張するのでは
と今更ながら緊張してきた
『…あの、後ろ向いてもらっていいですか?』
「なんで?」
『背中…あ、いいです。私が後ろ回ります』
「あ!背中ね、おっけ〜」
『うわぁ!いきなり脱がないでくださいよ!』
豪快にバサァ!と服を脱いで上裸になるテヒョンさんに驚いた
別の意味で
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作者名:りー | 作成日時:2023年10月24日 11時