吸血鬼との契約

2-1 おそようございます？ ページ12

魔魅side


おはようございます？


そう思いながら私は目を開けた。


吸血鬼は本来寝なくても死にはしないが、私にとって睡眠は残された数少ない娯楽だから譲らない。って仲間に行ったら笑われた。解せぬ


そんなことを考えながらベッドの方に目をやるとすやすやと眠っている我が主の姿。


(起こした方がいいのだろうか・・・一応まだ4時だしな)


何故こんなに早く起きたのかというと、日光を浴びないためだ。昨日寝る前にカーテンを締めるのを忘れてしまっていた。


日光を浴びたらさすがの私でも活動が不可能になってしまう。だから日が登る前にカーテンを占めてしまおうと考えた。


まぁ、そのカーテンも占め終わったんだがな。


(それにしてもこの主よくねるな。)


私の前の主はそこまでよく眠っていなかった気がす
る。まぁ、その話はまた今度にでもしよう


(それにしても、こんなに早く起きても何もする事が無いな・・・朝ごはんでも作るか)


吸血鬼は人間が食べるようなご飯を食べても大丈夫だが、食べたところで消化されるだけで何の足しにもならない。やっぱり空腹を埋めるためには吸血するしかないのだ。


そうして、朝ごはんを作り始めた私だった。


家事は前の主がだらしなかったから一通りできる。


料理もできる方だ。


そんなこんなで作っていると、匂いにつられたのか主が起きてきた。私は


｢おそようございます。主。｣


と笑顔で言った。

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