全日本ユース専属マネージャー season3【ハイキュー】

#100 ページ18

月島side




「すげ〜！今のブロック三枚来てたのに！」



テンションが上がったように山口が叫ぶ。



「えっ、あっ、孤爪さんの上抜いたのか…！」



“すごいなぁ、日向”
そう言うかのような口ぶりで、思わず笑いそうになる。



「それもそうだけど、ブロッカーは日向がよく飛ぶチビだってことを頭に入れておかなきゃいけない」



僕がそういうと、キョトンとした顔で見つめたきた。



「高く飛ぶってことはそれだけ空中にいる時間が長いってこと」



視界の端に、赤葦さんの隣でニヤリと笑うその人が移った。



これも計算通りだとしたら、彼女の頭の中はどうなっているのかな、そんなことを考えながら僕は山口に言葉をつづける。



「ほかのスパイカーの時と同じように跳べば先に落ちる(・・・・・)のはブロッカーのほうだ。」



でもそれだけではない。




日向の安定感は今までよりも大きい。



今までのジャンプが本気じゃなかったってこと？



「はは…。まじかよありえな」

「なにが？」

「日向がバケモノって話」



山口にそう言うと、納得したのか今度は俺に言ってくる。



「さすが日向キラー！分析が早いね！」

「何その嬉しくないあだ名」

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