バレー部の俺と、特進科の彼女【宮侑】

#特別編 ドリームマッチ ページ39

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「牛若！」



及川さんってセッターが嫌いな若利さんにトスを上げていく。



この人のプレーを見て思ったことがある。



この人、むっちゃ練習した。



じゃなきゃこんなトス上げられへんもん。



「五色くんやっけ？」

「あっはい！」

「若利さん(ライバル)倒したいと思わへん？」

「！」



白鳥沢の次期エース。



そんなやつが俺なんか言うてるタイプちゃうやろ。



「もっ、勿論です！」



騎士(スパイカー)が少しでも気持ちよく打てる様に道を作るんが司令塔(セッター)の仕事やろ？



メンバーの士気上げんのもまた、俺らの大切な仕事やん。



「せやったら何も考えんでええよ。」

「…えっ」

「エースは何も考えんでただ気持ちよく空いてるコースに撃てばええ。」
「俺らが道は整える。」


まだ１年やもん。
小難しい顔して考えんでただ気持ちよく打てる場所に打てばええの。



まぁ飛雄くんは考えてもらわんと困るけどな。



飛雄くんは日向翔陽(バケモン)従えてるからアンタ操るくらい簡単。



ユースのセッター候補勢揃いやもん。



騎士輝かせる準備は出来てるよ。



「パワーは圧倒的にあっちやけど技術はこっちやろ。」

「…あの、牛島さんの事なんですけど、黒尾さん居るうちに言いたいんです。」



烏野が、白鳥沢に買った方法で。

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