バレー部の俺と、特進科の彼女【宮侑】

#特別編 ドリームマッチ ページ37

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「それでは、今年のドリームマッチを開始します。１回戦は STAR vs WING です。」



Aが冷静な声色で言う。



STAR(俺ら)はツーセで出しといた。



「光来くんに若利さん居るんや…」



目の前には星海光来に牛島若利。



神出鬼没やし高校三本指やから注意が必要。



セッターは確か及川さん。



「負けねぇからな！」



光来くん確かあのオレンジ頭にライバル心燃やしとったっけ…



カッと睨むと自分の位置に着いた。



「飛雄くんナイサー」



飛雄くんの放つ弾丸サーブは１回でコートに返ってくる。



「オーライ！」



西谷くんが綺麗にとると俺がボールの下に入る。



「飛雄くんほど精密ちゃうけど」



この位置 この角度

ドンピシャ

ブロックを上手く交したそいつのボールはコートに突き刺さってく。



「ナァイスキー」

「影山以外でも…トス、くれた！」

「当たり前やろ。それがセッターやからな。」



喧嘩しつつもスパイカーの望むトスに100％答えていく。



それが出来ひんセッターはポンコツやろ。



「んじゃブレイクしてきましょー」



うえーいと声が聞こえてきた。



「まぁ、こんなチャンス滅多に無いし楽しむよね」



俺はAもおるし


思わず口元が緩んだ気がした。

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