バレー部の俺と、特進科の彼女【宮侑】

#特別編 ページ35

大学生 お付き合いしてる設定
(続編の顔出しと思って頂けたら嬉しいです)



「俺、Aと付き合うねん」

「…は？俺の彼女やけど。」

「何言ってるん？Aに彼氏は居らんかったけど」



可笑しい。サムが嘘ついてる…？

それとも今までが夢…？

今までのはいいことだらけやったしそれが夢やってもおかしない。



「まぁそーゆーことや。」



タタターと外に駆けていくサムをボーッと見つめる。



…なんなんやろ。



「光来くんどう思う？」

「知るか。つーか治とAが相思相愛とか有名だけど」



春高まで夢やったん？

卒業式も夢やったん？



「…まぁAに聞けよ。今なら部室に居るから」



光来くんの励ましに俺は弾かれたように外に出る。



なんやねん、これ。


「A！！」

「あ、侑来た」


来たちゃうわ。なんやの。ほんとに。



「サムと付き合うって、どういうことや？！」



Aは軽く笑うた。



「ハッピーエイプリルフール」



少し笑ったその顔は、やっぱり可愛くて。



思わず抱きしめた。

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