バレー部の俺と、特進科の彼女【宮侑】

#16 宮野side ページ17

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「…あ、キャプさん！」

「…自分は…」




ジャージ姿で校門を出る時にタイミングが被ったキャプさん。



そう言えば春高の県のパンフには北信介と書いてあったと思い出す。



「私は二年特進科の宮野です。」



そう言えば、納得してくれたような反応をとる



「最近アイツが勉強しすぎなんやけど、宮野さんなんか知っとる？」



侑くんが、勉強熱心。



考えられるとしたらあの賭け事。



「それは分からないです。」

「ほなら仕方ないな。宮野さんなら知っとるかと思たんやけど」



嘘です。キャプさんごめんなさい。



私ほんまは知ってます。



「行くで。」

「へっ？」

「自分、駅やろ？女1人で歩くんには暗すぎるやろ。送ったる。」

「いやいやいやいや！選手なんやから休んどいてください！」

「言うことがマネージャーやな」




変わらない表情で話す北さんやけどこれは楽しんでもろてるってことであってるんやろか。



「北さん！俺の彼女盗らんといてください」

「彼女ちゃうし！」

「やっぱ宮野さんが例の子なんやな。」



納得したように頷くキャプさん。



「彼女ちゃいますからね？！」




こうも全力で否定しといてなんやけど、彼女と言って貰えて嬉しく感じとる私もいた。

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