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川上side
「ちょっとまってねー…伊沢さんはこれです」
「え、これ開けてもいい？」
「いいですよ」
伊沢さんがAから渡された緑の紙に包まれた箱を開けると『うわ、これ俺が欲しかったやつじゃん！』とテンションを上げてそういう。
ミニスカサンタコスの彼女を見られているというだけでさえ、独占欲がふつふつと湧き上がってくるというのに、俺が一番やないんだという嫉妬心まで出てきてしまう。
Aは人のことをよく見ていて、その人が喜ぶプレセントピンポイントで当てる達人やけど、その能力を恨んだのは今日が初めてかもしれない。
「はい、ナイスガイの須貝さん！」
「28歳にもサンタさんはくるんですねぇ…」
「須貝さん少年の様に素直ですからね」
『今さらっと悪口言われたきがする』
そう言った須貝さんだけど、その表情はまんざらでもなさそうやった。
ああもう、こんな醜い感情を抱いてしまう自分が一番いやや。
「福良さん、いつもありがとうございます！」
「ありがと。Aからプレゼントとか明日雪が降るんじゃない？」
福良さんもこんな憎まれ口を叩いているが、プレゼントが嬉しいとうことはその表情からうかがえた。
「はい、河村さんもどうぞ」
「ありがとうございます。爆弾とか入っていませんよね？」
『ひどいなぁ、入れませんよ』
冗談を言った河村さんに、Aがそう返した。
「はい、こうちゃんと山本にもあげるよ」
「ありがとうございます！」
「僕何も買ってきてないですけど…」
しょんぼりと声を落とす山本にAはいつものように笑った。
「いやいいよ。見返りが欲しくてあげてるわけじゃないし」
その表情こそいつもとかわらない、いたずら好きなAのものだったけど、言葉はAの本質を示していた。
「じゃあ、大学生のみんなに夢を届けられたかな？」
白い袋の中には何も入っていなかった。
「え、いやAさん…？」
「ん？」
こうちゃんが気を利かせて質問しようとするのを俺がサッと手で制した。
「お前、家帰ったら覚悟しとき」
その瞬間、耐えきれないというように伊沢さんと須貝さんが同時に吹きだした。
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虹希(プロフ) - 莉華さん» コメント並びにご愛読ありがとうございます。申し訳ないことですが、こちらの作品の後継者の方はありがたいことに既に決定しております。お気持ち、大変嬉しいのですが…。そのお気持ちを、ありがたく受け取っております。これからもこのかわかみかっぷるをお願いします (2020年2月16日 13時) (
レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
莉華(プロフ) - 初コメントです。いつも読ませて貰っています。もし、前にいなければですが、私が力になれるなら、この作品を継がせて頂きたいと思っています！最後になりましたが、合格、本当におめでとうございます！ (2020年2月16日 7時) (レス) id: 907e72034e (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - しろまるさん» ありがとうございます。こんな作者の作品を見てくださり、本当にありがとうございます。残り僅かではありますが、よろしくお願いします (2020年1月24日 7時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！大学合格おめでとうございます！いつも作品を拝見させていただきありがとうございます！残り短い期間ですが楽しみにしてます！これからも応援してます！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: ded50f1d5d (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - 京北わかさん» ありがとうございます。残り期間はわずかとなりますがその期間もこれまでと変わらない応援をよろしくお願いします。 (2020年1月16日 17時) (レス) id: 637c3be836 (このIDを非表示/違反報告)
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