カルタ大会_QK ページ11
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今回恋愛色薄いです
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「これでもね、地域の上毛かるたのクラブに所属していた身ですからね。こうちゃんは手強いと思いますが頑張りたいと思います」
何故か知らないけど、私たちは東大主のような企画に参加させられていた。
「手強い敵になると思いますが…っ」
「伊沢さんうるさい!!」
笑いながらからかってくるメンバーにちょっとだけ怒ると“ごめんごめん、ちょっと面白くて…っ”と謝る気がない謝罪をされた。
「同じ群馬県民ということで、親近感が湧いていましたが、今日は敵なので、全力で倒しに行きたいと思います」
「…っ、むりだぁぁぁぁ!!」
須貝さんが堪えきれなかったように笑った。
「よし、やろう。」
見慣れた絵札だけが広がるその視界に、とりあえず人札だけは抑えておこうと私は暗記タイムに入った。
「こk…」
パァン!!
笑いながら私たちを見ていた人達は一瞬で黙った。
同時にこうちゃんもまん丸の目で私を見つめた。
「…はい、心の灯台内村鑑三!」
“…うん、あってる”
福良さんが信じられないと言うようにそう呟いた。
「はや過ぎない?おれ一気に希望を失った」
「いや人札張ってただけだから」
“群馬県民怖い。さすがかかあ天下の文化”
そう呟いた伊沢さんを思わず睨みつけた。不可抗力。
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