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普通に7○3✕をやり、勝敗は私の勝ち。
「もう…！めっちゃ悔しいんだけど俺…！」
拓司が不貞腐れたように机に突っ伏した。
「Aさん本当に強いですね」
「んー…まぁ、ありがと」
こうちゃんがことりとコーヒーの入ったマグカップを持ちながら私にそう言ってきた。
“飲みますか？”
そう聞かれたので、私が頷くと、彼は喜んでキッチンまで走った。
「本当に勝てねぇ…。確定ポイントどこだよ…」
何度か指勝負なところもあったし、正直以前の私なら負けていたところもあったと思う。
「ふふ、拓司もまだまだだね」
私が笑ってそう言うと、拓司は不満げに口を尖らせた。
「…ま、だからA誘ったんだけどね」
“よし、しばらくの目標はA撃破だ！”
そう意気込む拓司を私は見つめてしまった。
いつまでも少年のようで、いつまでも真っ直ぐな彼。
そんな所に惚れたのかもしれない、なんて心の中で呟いてみた。
「これサブチャンネルに流していい？」
「えっ、マジで手加減してないから視聴者さん引かないかな？」
「いやむしろ篠の久しぶりの動画登場だから盛り上がるんじゃない？」
拓司の提案に私がそう返すと、今度は福良さんが私にそう言ってきた。
「…まぁ、2人がそう言うなら」
私が頷くと、2人は楽しそうにニンマリと笑った。
「ノーカット、ノー編集！よし、今すぐ出すよ」
「よし福良さん、タイトルとサムネは任せた」
そんなふうに笑う二人を見て、私も思わず声を出して笑ってしまった。
…やっぱり、QuizKnockがだいすきだな
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