親子系カップル【星城高校奇跡の世代】 (ページ24)

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２３話目。宮原side ページ24

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「国民体育大会…」

通称国体

私達星城高校は愛知県代表として、その体育館の床を踏みしめる。

「よー星城！久しぶりだな！」

「今は愛知ですー」

祥充くんは大阪と書かれたユニフォームを身に付けていた。

その上に、赤い大塚のジャージを羽織っている。

…アンバランス。

私たちが言えたことではないけど。

「当たるとしたら決勝かぁ…負けねぇかんな！」

チームメイトに呼ばれて走っていく祥充くん。

身長はたいして大きくないのに、なぜかその背中は大きかった。

「…ハッ。俺らこそ負けるかよ。」

祐希がその背中に向かって呟く。

「んじゃまー…勝負ってことで！」

アハハ…と苦笑いを溢す。

ホントにうちの人たち、闘争心だけは強いからなぁ…

「まずは！東京に一勝！」

「Aの情報もあるし」

「全力でやりますかー」

緩く雄飛とザキが掛け声をかける。

駿台と東亜の混合チーム。

絶対王者に勝つために作ったらしい。

…まぁ駿台と東亜が組まれたらかなり厄介だけどさ

「…よし。じゃあ…」

“いってこい！”と元気に送り出す。

国体はどう足掻いてもマネージャーはベンチいけないから、大塚のところにでも紛れるつもり。

序でに偵察いっぱいしたいからね

「祥充くん！今ボッチだから混ぜて！」

…勝てるよ、みんななら。