弐拾質 ページ28
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「わあ、南雲さんだあ！執筆活動？僕にも見せて！」
降谷さんに誘われ、私は再びポアロで筆を振るっていた。
「君は…江戸川くん、だったかしら」
「うん！僕は江戸川コナン！」
“そうそう、その取ってつけたような名前”と呟けば、彼は警戒したように私を見つめる。
「お姉さんはさ、安室さんの敵？」
そこまで彼が踏み込んでくるので、思わずタイピングの指を止めた。
この少年は、降谷さんのことをどこまで知ってるんだろう。
「言わなかった？私は安室さんの
あえて後輩の部分を強調させると、警戒したように吊り上げられた目が、徐々に年相応の丸みを帯びてくる。
そんな顔もできるんじゃん、そう思いながら降谷さんに“僕持ちですよ”と爽やかな笑顔と共にだされたコーヒーカップに口をつける。
「綾瀬！いい加減締め切り守れよ刺すぞ！！」
「うわぁ、みみっちいなあ、ちょっとは庇ってよ」
黒いスーツを身に纏う男＿私の担当の編集者さんなんだけど＿が、ポアロの扉を蹴破ってくる。
若干の天然パーマに、チャームポイントは茶色っぽいサングラス。
「今日は職質何回？」
「んー…三回。俺善良な市民だっつの。そろそろ顔覚えられてもよくね」
そういった彼は、どかっと私の前の椅子に座る。
そんな彼に私は“それならもっと身なりを考えればいいじゃない。そんなマフィアみたいな恰好してさ”とあしらった。
不満げな顔は何一つ変わらないが、彼は私の目の前に座る。
「誰にこのお店にいるって聞いたのよ。」
「嗅覚。」
「犬か」
そんなことを言いながら、私は原稿をUSBに落としていく。
「はい、終わったよ」
「ん、さんきゅー」
彼はそう言い、すぐにポアロから立ち去った。
「…相変わらず、変な人」
ぼそりとちいさく呟いて、私は再びコーヒーカップに口をつける。
「ねえ、綾瀬姉ちゃん」
「ん？何？」
「僕と一緒に、ある宝石を見に行かない？」
“宝石”
そのことばだけで、何をさしているのかは察してしまった。
「いいわ。一緒にマジックショーを見に行きましょう」
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冠 - Victoriaって勝利の女神と言う解釈であっていますか？ (2019年12月24日 16時) (
レス) id: ebdf59309e (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - ののいろ系女子さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2019年1月20日 13時) (レス) id: 14232fb1c5 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄く面白いです！最初は降谷さんの姉だと思ってたんですが見てみるとちがくて、でもこれはこれで良くて、最高です！続き楽しみにしてます！ (2019年1月18日 22時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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