弐拾肆 ページ25
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「ゼロちゃん、解体は終わった？」
話がついたのか、ベルモットは中年の男を連れながらこちらに向かってくる。
私はというものの、ここで立ち止まっていた。
「どうかしたの？」
「…ベルモットさん、あなたは赤と青、どちらがお好きですか？」
「…そのタイプだったのね」
彼女はそう言うと、私の隣にかがむ。
「私はあの組織に所属している以上、それ相応の覚悟があるわ。貴方は、今すぐこの場からたちさりなさい。」
「ベルモットさん」
覚悟を決めた様子で、彼女は私にそう言った。
でも、私も同じだ。
NOCとしてあの組織に潜入している以上、身を亡ぼす覚悟はできている。
「行きません。貴方が逃げてください。」
松田さんや、荻原さんのことを、前に長官から聞いた。
降谷さんを、悲しませるわけにはいかないんだ。
「あなたを放って出ていけば、バーボンに怒られそうだもの」
ベルモットはそう言うと、肩をすくめて私の隣にい続けた。
どうせ外では降谷さんに悠馬がいる。
これ成功したら、怒られるんだろうな、そう思いながら、私は青いコードに手をかける。
「覚悟は、できていますか？」
「もし仮に、これが正解のコードなら、あなたはvictoriaね」
私はその返答に肩をすくめて、青いコードを切る。
「…正解だったようね、犯人さん」
「…クソ」
タイマーは止まって、解体は成功。
「ありがとう、貴方は私のVenusよ」
差し出された右手を握り返す。
降谷さんが前、“ベルモットは組織の中でも変わり者だ”と言っていたのを思い出す。
確かに変わっているかも。
そんなことを思いながら、裏口から出ていく彼女を見送る。
彼女が出て行ったのを確認して、私は男に手錠をつけた。
「テロ、起こさないでよね」
男は小さく舌打ちをしていた。
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冠 - Victoriaって勝利の女神と言う解釈であっていますか？ (2019年12月24日 16時) (
レス) id: ebdf59309e (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - ののいろ系女子さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2019年1月20日 13時) (レス) id: 14232fb1c5 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄く面白いです！最初は降谷さんの姉だと思ってたんですが見てみるとちがくて、でもこれはこれで良くて、最高です！続き楽しみにしてます！ (2019年1月18日 22時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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