公安の最強姉弟【降谷零】

什陸 ページ17

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「ところでゼロ、なんで彼女が本当にいるってわかったの？」



サンクが金髪を揺らしながら聞いてくる。



後部座席に乗った私は東京の夜を横目に見ていた。



「…簡単な話よ。貴方達、私が実は情報屋もやってること、知っているんでしょ？」

「…そうだね。ボスもご存知だと思うよ。」



サンクが言うと、私はそれに合わせて肩を竦めた。



「警察のサーバーにかつてハッキングを仕掛けたことがあってね。」



私がそう言うと、トロアが驚いたように私を見る。



「ハッキングのスペシャリストのキャトルでさえ入れなかったのに…ゼロ…やっぱり貴方すごいのね」



緑色の目が輝く。



彼女は少しだけ焦っていた。



「…それでなんだけど、サンクにトロア」



車内の盗聴器は確認済みだ。



「…2人はSVRのNOCなんでしょ？」



ロシア対外情報庁。



2人はそこに所属するNOCだ。



「…何を…」

「この前、そこにハッキングを仕掛けたのよ。そしたら2人の顔が載っていたから焦ったわ。」

「それで、ゼロは僕達を始末するのかい？」



余裕を持ったまま、サンクは私に聞いてくる。



2対1、私が2人に攻撃を仕掛けたところで勝てる、と思っているのだろう。



「…そんな事しないわよ。」



…私も同じNOCだからね。

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