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ページ11

降谷零side



「第一発見者は店員の女性ですが…精神が不安定で話せる状態ではないようです。」



“高木”と呼ばれた刑事がメモを見ながら言う。



「それで、彼らは?」



いかにも立場が上、という雰囲気を放つ目暮警部と呼ばれた男が、僕達に目を向ける。



「彼らは、ここの出入口の封鎖を指示した人達です。」

「事件後、すぐに封鎖してくださいと頼んだので、恐らく犯人はまだこの中にいると思います。」

「御協力、感謝します。」



頭を下げてきたので、僕達も頭を下げた。



「ついて行ってもいいですか?毛利さんに助言もお借りしたいですし…」



渋々ながらに頷いた目暮警部。



僕は後ろを着いていく。



Aはまだ凶器がわからないと言っていたが、僕にはわかった。



けれど、それだけでは候補が多すぎる。

候補をひとつにするため、犯人を特定するために、僕は警察の後ろにまとわりつく。

まずはこのレストランの支配人。



「竹内一馬です。」

「お若いんですね。」



Aがそう言うと少し驚いたような表情を見せたが、すぐに笑顔を浮かべた。



「ありがとうございます。」



支配人がそう言うと、目暮警部が“竹内さん”と復唱する。

彼は重々しく口を開いた。



「貴方は閉鎖されていることに対してのクレームを受け、あの部屋に行ったということですね?」

「クレームではありません。ご意見です。」

「は、はぁ…」



わざわざ言い直させ、満足した支配人は小さくお辞儀をする。



「はい、その通りでございます。わざわざご予約頂いたのにも関わらず、入れないとの意見を賜りました。」

「安室くん、それはあっているのかい?」

「ええ、あっていますよ。…彩瀬さん、そうでしたよね?」

「ええ、そうね…」



いつものくるくると変わる表情とは一変した、大人の女性の微笑みを目暮警部に向けたA。



「私が知っているところは、の話だけれど。」



ああ、こいつも気づいたのか。



「…お客様は私を疑ってるんですか?」

「いえ。そういう訳ではありませんが…。よく描きはしますが、実際に現場に立つのは初めてで…。少々テンションが上がっているのかもしれません。」



うっすらと笑ったAは“私の発言を気にとめないでくださいね”と告げた。

什壱→←玖



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- Victoriaって勝利の女神と言う解釈であっていますか? (2019年12月24日 16時) (レス) id: ebdf59309e (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - ののいろ系女子さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2019年1月20日 13時) (レス) id: 14232fb1c5 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄く面白いです!最初は降谷さんの姉だと思ってたんですが見てみるとちがくて、でもこれはこれで良くて、最高です!続き楽しみにしてます! (2019年1月18日 22時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹希 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月13日 10時

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