公安の最強姉弟【降谷零】

肆 ページ5

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「間違っても発砲しないでよ？」

『しねぇよ。誰だと思ってんだ。』

「え、馬鹿。」

『うっせぇわ！！』



インカムをつけた弟が、キレ気味に私に反抗してくる。

今日は公安の仕事で潜入していた。

私は普通に客として、弟はウエイターとして。



『姉ちゃんはどっから攻めるつもりなんだ？』

「え、あんたってそんなにやらしかった？」

『刺すぞ』



ジョーダンじゃんと笑っていえば、向こうでため息をつかれる。



『降谷さんじゃなくてお前ってところになんらかの意味があるんだろ？』

「んー…そうなんじゃないかな？」

『はぁ？』

「ちょ、怖い怖い」



どうせハニトラだろ？

でも残念かな。
今回のターゲットは恋愛対象が男。



「…つまり拘束対象(ターゲット)はアンタの仕事だよ？」

『じゃあなんで姉さん現場(ここ)に呼ばれてんだ？』

「考えなよ。マヌケ野郎」

『マジであとでぶっころす…』



グチグチと文句を述べる悠馬だが、お客に呼ばれるといつもより1オクターブくらい高い声で接客に務める。

流されてくれた。さすが馬鹿。



「それで、バーボンがどんなご用事で私を？」



降谷さんではない。

ここに私を呼んだのは、バーボン。



「粗方予想はついているのでは？」

「…ふふっ。手厳しい方ね。」

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