全日本ユース専属マネージャー【ハイキュー】

#２７ ページ28

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「あ、ありがとうございます」



頭を下げてきた人に笑いかけると、私は影山くんに駆け寄る。



「今日って練習試合組んでたりしない？出来れば伊達工業高校なんかがいいなぁって…」

「…確か組んでるって聞きましたけど…」



“どこと？！”とつめよれば、彼は“相手がどこであろうと俺は全力なんで”と淡々と返してくる。



…なるほど、君らしい。



私は監督さんに聞きに行く。



「伊達工っすけど」



口角が上がるのが自分でも分かった。



「…きっと私の言うことが分かってもらえるかと。」



人の意見にばかり囚われてたら、影山くんの本領発揮できないよ



楽しみだ。



彼の、“いいコちゃん”が外れる瞬間が。



A侑、朗報が春高で見られるかもね
あつむはっ?!何何どゆこと!
A内緒ー



スマホを閉じれば私は体育館を見渡す。



「それと日向くんはレシーブどうにかしよう。昨日鷲匠さんに聞いた感じだとこの五日でだいぶ進歩したみたいだし。」



“因みに私はレシーブの時にいかにボールの衝撃を減らせるかって考えていたよ”と薄く笑えば、彼は少し食いついてくる。



「マネージャーさんは！昔有名だったんですか？！」



…有名…？



「小さな巨人を見ているとき、マネージャーさんに似ている人も特集組まれていたので！」



なるほど、君は小さな巨人(かれ)に憧れて烏野(ここ)に。



「日向知らないの？彼女、“コート上の監督”だけど」



月島くんがため息と共に呟いた。

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