家出少年は期末テストに備えたい3【僕のヒーローアカデミア】 (ページ26)

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「気を…失ってる…」

誰も血なんか舐められていなかった

なのにあの場であの一瞬、ヒーロー殺しだけが確かに相手に立ち向かっていた

五条は未だ眠っているが4人は仲良く入院生活をしていた

「冷静に考えると、凄いことしちゃったね」

「そうだな」

「あんな最後見せられたら生きてるのが奇跡だって思っちゃうね」

緑谷の足も焦凍の腕も、飯田も、殺そうと思えば殺せてた

明らかに生かされた

「あんだけ殺意向けられて尚立ち向かったお前はすげぇよ」

「いや…」

飯田の視線の先には包帯で腹部をぐるぐるに巻かれた五条が眠っていた
　

「違うさ、俺は…」

「おおォ起きてるな怪我人共！」

「グラントリノ！」

「マニュアルさん…！」

ホークスは常闇のこともあり長居できず眠る寸前の五条を叱り倒して福岡へ飛び立った

そしてそこに犬の顔をしたスーツの男が乗り込んできた

「保須警察署署長の面構犬嗣さんだ」

「面構！！署…署長！？」

「掛けたままで結構だワン。彼女も寝かせたままで結構だワン。君達がヒーロー殺しを仕留めた雄英生徒だ
　ワンね」

「(署長がわざわざ…何だ？)」

「(ワン…)」