家出少年は期末テストに備えたい3【僕のヒーローアカデミア】 (ページ17)

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笑顔ページ17

「お兄ちゃん！」

ちょうど弟の湊と同じくらいの歳の子だった

「助けてくれてありがとう！さっきね！剣が飛んできたんだけどあの黒い犬さんが守ってくれたの！
　お兄ちゃんの個性でしょ！」

男の子は目を輝かせて俺を見ていた

「うん、無事ならよかったよ」

その後ろからやってきた母親と思しき人も何度も「ありがとうございました」と頭を下げた

「あのねお兄ちゃん、俺もね､､､ヒーローになりたいの！」

男の子は秘密を教えるように俺にそう告げた

「俺もお兄ちゃんみたいなヒーローになれるかな...」

「なれるよ」

少し無責任かもしれないと思いつつも、俺はそう言った

「きっとなれる。名前は？」

「蒼太！」

「蒼太。待ってるから、君がヒーローになるの」

「うん！そしたら今度は俺がお兄ちゃんを助けるね！」

「ありがとう、楽しみにしてる」

俺は蒼太の頭を優しく撫でた

「君！名前は？ヒーロー名！」

「あ、ラフです」

「ラフ、ありがとう！」

「ありがとう」

「ばいばいラフー！」

俺とホークスは蒼太に手を振りながらたくさんのお礼と称賛の言葉をもらって俺はその場を後にした