2-3 我が子は天才かもしれない ページ7
「また100点！？すごいじゃん！」
翔は0点のテストを親に見せず隠すような、某猫型ロボットのメガネくんのようなことはしない。
むしろ0点を取ったことがない。
俺が今まで見せてもらったテストは全て100点だったはずだ。
100点5枚で100円のお小遣い制度を設けたが、10枚に増やしたい。
今日帰ってきたのは算数のテスト。
まだ筆算をやっているぐらいだが、ここまで100点を取るものなのだろうか。
もしかして今時の子はこれぐらいなのか…？
そんな想像は怖くなるからやめよう。
「和くん、これなんて読むの？」
好きなことは本を読むこと？
最近はサッカーにも興味を持ち始めたみたい。
「どれ？」
見せてきたのは〈兎角〉。
「それ、〈とかく〉って読むんだよ」
「『とかく人の世は住みにくい』？どういうこと？」
「翔、なに読んでるの」
なんと小1の読書が夏目漱石。
しかも『吾輩は猫である』とか、まだ親しみやすそうなものじゃなく、『草枕』。
お前、とんだ頭脳の持ち主だな。
我が子は天才かもしれない。
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珠櫻(プロフ) - 初めまして。towaさんの作品は、前から読ませていただいていますが、やっぱり面白いです。応援してます＾＾ (2016年10月4日 17時) (
レス) id: 3c2417adfe (このIDを非表示/違反報告)
かなのすけ(プロフ) - 更新楽しみにしてました！これからも作者様のペースで書いてください。応援しています! (2016年9月29日 18時) (レス) id: 210d29efd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠-towa- | 作者ホームページ：
作成日時：2016年8月30日 20時
