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俺は翔より家を出るのが早い。
だから、しばらく大野さんの家に預けて行かせるようにしてある。
潤くんも同様だ。
「じゃ、今日からまた頑張って」
「うん、いってらっしゃい」
この夏で身長が伸びるかも、と思ったがあまり伸びず。
翔の背中より少し大きいランドセルと、大きい帽子。
不恰好だけど、かわいいと思うのは俺だけじゃないはず。
翔が小学生になってから、俺はもっと過保護になった(と言われた)。
4,5歳時は常に大人と一緒だったから、心配することは少なかった。
だけど小学生は、自分で学校に行って自分で帰ってくる。
1人で過ごす時間ができるのだ。
心配にならないわけがない。
「本当の親じゃないからじゃない？」
と雅紀に言われた。
一般の親より過保護になりすぎだと。
「そりゃあ心配になるのは分かるけどさぁ。…翔ちゃんの行動まで制限しちゃダメだよ？」
「それは分かってるよ…」
「そう？なら良いんだけど」
現役保育士に言われたなら従うしかない。
いや、もし雅紀が保育士をやめたとしても、従うしかないだろう。
4月頃に話した内容だが、案外覚えているものだ。
「おっはよぉございますっ！」
「お前は普通に挨拶ができないのか？」
「ええ？明るい挨拶は明るい1日の始まりって言いますやんかぁ」
「そうか？俺は初めて聞いた気がする」
もう少しで三十路に入るというのに、こいつのテンションはまるで中学生だ。
正直、翔の方がしっかりしているように見える。
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珠櫻(プロフ) - 初めまして。towaさんの作品は、前から読ませていただいていますが、やっぱり面白いです。応援してます＾＾ (2016年10月4日 17時) (
レス) id: 3c2417adfe (このIDを非表示/違反報告)
かなのすけ(プロフ) - 更新楽しみにしてました！これからも作者様のペースで書いてください。応援しています! (2016年9月29日 18時) (レス) id: 210d29efd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠-towa- | 作者ホームページ：
作成日時：2016年8月30日 20時
