2-2 秋になります ページ4
暑い。
もう9月になろうとしているのに。
これも地球温暖化の影響か、と、少し怖くなってエアコンの温度を上げた。
宿題を終わらせている翔はゴロゴロ。
夏休み最終日だから、と昨日から有給を取った俺も一緒にゴロゴロ。
「…あつい…」
「暑い？エアコン、下げる？」
少しは地球を労ろうと思ったが、翔が暑いと言うなら頑張ってもらおうじゃないか。
「ううん、大丈夫」
「本当？」
「うん」
それだけ言うと寝返りして俺に背を向けてしまった。
外に遊びに行かせているはずなのに、翔は白いまま。
俺は基本家で過ごすから白いのは当然なんだけど。
ズボンから覗く脚も白くて細い。
そんなところは俺に似なくても良いのに。
「智くん、真っ黒だったね」
「25時間釣りしてたんだって」
「くふふ」
暑さのせいか少しふわふわしている気がする。
寝転びながら昨日の大野さんを思い出し、笑う姿はとてもかわいい。
明日から、秋だ。
年間行事予定で見たけど、すごく忙しそう。
体育大会に学習発表会…翔はイベント好きだから楽しみだろうな。
学級委員になったという翔。
きっと仕事も多いだろうけど、兄資質を持っているこの子は嬉しくなるだろう。
頼られるのが好きだから。
疲れちゃったら、俺が抱きしめてあげればいい。
「和くん、遊ぼ」
「え、今から？」
「うん、かくれんぼしたいの」
「ええ…翔隠れるの上手だからやだよ」
「お願い！ね？」
とうとう暇になったんだろうな。
仕方ない。相手してやろうじゃないか。
「いいよ、じゃんけんね」
2人だけのかくれんぼ。
ふと外を見るとトンボが3匹泳いでいた。
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珠櫻(プロフ) - 初めまして。towaさんの作品は、前から読ませていただいていますが、やっぱり面白いです。応援してます＾＾ (2016年10月4日 17時) (
レス) id: 3c2417adfe (このIDを非表示/違反報告)
かなのすけ(プロフ) - 更新楽しみにしてました！これからも作者様のペースで書いてください。応援しています! (2016年9月29日 18時) (レス) id: 210d29efd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠-towa- | 作者ホームページ：
作成日時：2016年8月30日 20時
