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「…ん…」
「A！大丈夫か？！」
全身の痛みで目を開けようとしたけど蛍光灯が眩しくて目がなかなか開けられない。
「…ここは…」
記憶は薄暗い階段から突き落とされたところで終わってて
こんなに眩しいところじゃなかったはず…
「…いたい…」
起き上がろうとしたけど
身体中が痛くて無理だった。
「大丈夫か？！無理すんな。」
少し光に慣れて目を開けたら
心配そうに眉尻を下げた男の人が私の顔を覗きこんだ。
「…だれ？」
「…え？」
「…お前…こんなときに冗談はやめろよ。」
「…え…冗談？」
その男の人は苦笑いしてたけど、私の表情を見たら急に真顔になって顔が固まった。
「…うそやろ？ちょっと待ってろ！」
男の人はそう言って慌てて部屋から飛び出して行った。
しばらくすると、白衣を着たお医者さんらしき人がさっきの男の人と入ってきた。
「担当医の桑野です。ご自分のお名前と、ここがどこかわかりますか？」
「名前は…永野Aです。ここは…病院ですか？」
「そうです、病院です。なぜここにいるかわかりますか？」
「たぶん…階段から落ちて…」
「そうです。ではこの方は知ってますか？」
先生がさっきの男の人を見た。
「…わかりません。」
本当に見たことがない人だったから
そう答えたら
その男の人はすごく悲しそうな顔をした。
「…A、本当にわからんと？」
「…はい。」
知らない人に呼び捨てにされることに違和感を覚える。
「喧嘩したからわざと知らんふりしとるんやろ？ホントは覚えとるやろ？！」
必死な顔で私を見つめて言ってるけど
どうしても思い出せない。
「ごめんなさい…喧嘩したってこともわからないです…。」
「うそやろ？智や！幼なじみの大野智！小さい頃からずっと一緒におったやろ？」
「大野…智…さん。」
「なんで…先生！どうしてなんですか？！」
「CTでは特に脳に異常はなかったんですが…稀に一過性の記憶喪失になる場合もあるので…」
「一過性ってことは思い出す日がくるってことですか？」
「そうですね。ただ…いつになるかはわかりません。」
「………。」
知らない人だけど、自分のことのように先生に私のことを必死に聞いてくれてるこの人は
嘘をついたりする人じゃないってことだけは感じた。
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みーにゃ(プロフ) - ゆうこさん» 嬉しいコメントありがとうございます(^^)やる気がでます！ (2016年4月22日 19時) (
レス) id: dcc3cbdf77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - はじめまして。読み始めたら止まらなくてなりました！更新楽しみにお待ちしています(*n´ω`n*) (2016年4月21日 8時) (レス) id: d02bba5452 (このIDを非表示/違反報告)
みーにゃ(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます♪櫻井さん素敵ですよね(^^)喜んでもらえるように更新頑張ります！ (2016年4月18日 23時) (レス) id: dcc3cbdf77 (このIDを非表示/違反報告)
みーにゃ(プロフ) - らんまるさん» コメントありがとうございます♪主人公ちゃんの出身地は特に決めてませんが九州地方を意識した方言にしてます(^^)櫻井さんのデレ顔書くの私も楽しみです♪笑 (2016年4月18日 23時) (レス) id: dcc3cbdf77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやん大好き (2016年4月18日 20時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーにゃ
| 作成日時：2016年4月16日 20時
