あなたのオアシス～2～ (ページ18)

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サディストページ18

「好きになろうとはしてくれたんだ…。けど、好きなやついるのに俺としたわけ？目つぶりながらそいつのこと考えてた？」

「そっそんなわけありません！」

「当たり前だろ。そんな屈辱的なことされたら俺……。どうなるかわかる？」

櫻井さんは鋭い目で私を見下ろして口元は少し笑って見えた。

「わ、わかりません。でも…本当に申し訳ないと思ってます。私が曖昧な態度だったから…私が悪いんです。」

「そーだね。全部Aが悪いんだよ？俺をこんなに怒らせるのも…Aが初めてだ。」

笑って見えたんじゃなくて、本当に笑っていた。

怒ってるのに薄ら笑いを浮かべる櫻井さんを見て背筋が凍る。

「こんなに俺を興奮させるのもAが初めてだ。」

「こ、興奮…？」

「そ。Aって責められてるとき、すごくいい顔するよね。前にもこの顔見て、ますます好きになったんだ。」

私の怯えてる顔が好きなの？櫻井さんの言ってる意味が理解できない。

「ははは。俺のこと怖がってるでしょ？その気持ちがそのまま顔に出るとことか最高だよ。」

櫻井さんがニヤニヤ笑いながら私を見下ろし、じりじりと私に近づいてくる。

ダメだ。このまま櫻井さんのペースに飲み込まれる。

そう思ったとき、私のスマホが鳴った。

慌ててスマホを手に取り、画面を見ると
大野さんからの電話だった。

「誰？」

「み、店のオーナーです。」

「切って。」

「…は、はい。」

私は電話を切ったフリをして通話ボタンを押し、彼から見えない位置にスマホを置いた。