114 ページ14
JU「わぁ美味しそう!」
ジュヒョクさんはテーブルに並べた料理を見て目を輝かせた。
『ふふ…冷めないうちに食べましょうか。』
JU「そうだね。じゃあ…いただきます!」
『いただきます。』
嬉しそうに食べ始めたジュヒョクさんは
料理を口に運ぶたびに「美味しい」と言ってくれた。
『こんなに食べてくれたら私も嬉しい。』
JU「本当に美味しいから…」
そう言ったジュヒョクさんは
うつむいて黙ってしまった。
『…ジュヒョクさん?』
少し肩が震えてる?
JU「…ご、ごめん。泣かないつもりでいたのに…」
顔を上げた彼の瞳が濡れていた。
『え?だ、大丈夫?なんで…』
JU「笑顔で別れようと思ってたのに…
本当に僕は意思が弱いな。」
『わ、別れる?どうして…』
ジュヒョクさんの言っていることが理解できなくて頭が真っ白になった。
JU「やっぱり僕はAさんとお付き合いできそうにないから。」
『え…?』
JU「…僕なりに色々考えて思ったんだ。
僕はAさんを幸せにできないと思うし、Aさんも僕を幸せにできないって。」
『そんな…』
彼の言葉が信じられなくて戸惑った。
JU「僕は僕のことをちゃんと愛してくれる人じゃなきゃ嫌だし、それはAさんじゃないって気づいてしまったんだよ。」
自分の心の奥を見透かされてる気がして
返す言葉が見つからない。
JU「…だから今日は、最後に楽しい思い出をつくってお別れしようと思って…。
ごめんね。勝手なことばっかり言って振り回して。」
彼から別れを告げられる事はショックだったけど、
正直ホッとしていた。
『それが…ジュヒョクさんの本心…なんだよね?』
JU「………本心だよ。」
そう言うけど、どうして泣くの?
涙を拭っても溢れてくる彼の涙に動揺した。
JU「お母さんの手術費のことだけど…」
『それは…ちゃんとお返しします。』
JU「ううん。今日は先生になってくれて、料理も作ってくれたし、それでいいよ。」
『そんなんじゃ割りに合わないよ…』
JU「いや、それでいい。
そっちの方がすっぱり忘れられるから。」
ジュヒョクさんは早く忘れたいんだ…
少し悲しかったけど、彼の申し出を受け入れることに決めた。
634人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
み(プロフ) - a7iamsohappysmpさん» コメントありがとうございます♪続きが気になると言ってくれて嬉しいです。ゆっくりの更新で申し訳ないです。これからも楽しんでもらえるように更新がんばります(^^) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 6c8db559e4 (このIDを非表示/違反報告)
a7iamsohappysmp(プロフ) - とても続きが気になります!暑い日も続くので、体調に気をつけて、執筆続けてください😉 (2022年8月8日 16時) (レス) id: a0daac40fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:み | 作成日時:2022年7月24日 23時