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「A、それ終わったら、今日はあがっていいぞ〜」


調理場で食器を洗っていると
おじさんが声をかけた。


『でも…』


まだ仕事は残っている。

私が不思議そうな顔をしたのに気づいたのか、
おじさんは「たまにはゆっくり休め。」って笑った。




調理場を片付け終わり、
自分の部屋に戻ろうと外にでると
まだ空は暗くなりきっていなかった。



夜空と呼ぶにはまだ早い空に、一番星を見つけた。


『…………』


その星を見たら、
なんだか無性にあの場所に行きたくなって
自然と足が動いていた。





ついた場所は願掛けの石場。



『…やっぱり残ってないか。』



どれだけ時間が経ってると思ってるの…
残ってるはずないじゃない…




ソクジンさんとここに来たのは
もう随分前のことなのに
二人で重ねた願い石が残ってないか
なんて淡い期待をした自分に笑った。



腰を下ろして海を眺める


夕時の穏やかな波を見て思い出すのは
優しく微笑む彼の顔だった。


足元にあった石を拾い、石の上に重ねる。



4つ目の石を重ね終えたあと、ため息をつく


『…なにしてるんだろ…』


5つ重ねて何を願うの?




自分の幸せを願えるわけがない。



それならどうか…
ソクジンさんがずっと幸せに過ごせますように。


そう願って5つ目の石をのせて目を閉じた。

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(プロフ) - a7iamsohappysmpさん» コメントありがとうございます♪続きが気になると言ってくれて嬉しいです。ゆっくりの更新で申し訳ないです。これからも楽しんでもらえるように更新がんばります(^^) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 6c8db559e4 (このIDを非表示/違反報告)
a7iamsohappysmp(プロフ) - とても続きが気になります!暑い日も続くので、体調に気をつけて、執筆続けてください😉 (2022年8月8日 16時) (レス) id: a0daac40fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年7月24日 23時

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