心地いい波 2 【JK】【BTS】 (ページ43)

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92 花火大会ページ43

JK「ん？何？///」

明らかにあの日のことを思い出してる顔。
可愛すぎる。

『…今日、帰らないって伝えてあるの。』

JK「…え？！」

彼は目を丸くて驚いた顔をした。

『お泊りセットもロッカーに預けてきた。』

待ちあわせに遅れてしまった理由はそれもあった。

JK「本当？今日、ずっと一緒にいれるの？」

彼の顔が少しずつ笑顔になる。

『うん、この前は仕事があったから次の朝バタバタしちゃったけど、明日はお休みだからゆっくりできるね。』

JK「…ヤバい…こんなサプライズ幸せすぎる」

ジョングクくんは大きな瞳を潤ませて私の手を握った。

こんなに喜んでくれると思わなくて私まで嬉しくなった。

しばらくすると、一発目の花火が打ち上がった。

『あ！始まった！』

見上げると、次々と大輪の花火が夜空を彩る。

『綺麗…。』

ユンギ先生と見た花火は、少し離れてたから
こんな間近で見るのは初めてで、打ち上げの振動も体に響く感じが更に胸の鼓動を加速させる。

ジョングクくんを見ると、少しだけ口が開いて子供みたいな顔で嬉しそうに花火を見上げていた。

素直で無邪気で…子供っぽいところもあるけど、ふとした瞬間に急に大人っぽくなっていつも守ってくれる彼。

そして全身全霊で私を愛してくれる。

だから私も、人生すべてをかけて彼を愛して
二人でずっと幸せでいようと心に誓った。

JK「ん？どうかした？」

私が見つめていたことに気づいて、彼は優しく微笑む。

『ジョングクくん、愛してる。』

私の言葉に一瞬驚いた顔をしたけど、すぐに笑って「僕も愛してる。」って返してくれた。

そして彼の手が私の後頭部に触れて、唇が重なる

大きな花火の音と、目を閉じてもわかる花火の光…

そして時々聞こえる心地いい波の音に包まれて

私は、最高の青春を味わった。

〜fin〜