心地いい波 2 【JK】【BTS】 (ページ40)

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スープを飲み終わったあと、ジョングクくんは浴室に入った。

食器の後片付けを終えて、ソファに座って彼が戻ってくるのを待つ。

『…暇だな。』

鞄の中には図書館で勉強しようと思っていた参考書があったから、それを読んでみるけど
全然頭に入ってこない。

それはきっと彼の部屋にいるからで、
意識が別のこところに向いてるせい。

本を閉じて、部屋に飾られてあるインテリアを眺めた。

テレビの横に置いてあるアルバムみたいな本が気になって手に取った。

勝手に見ちゃ申し訳ないなと思いながらも、好奇心が勝ってしまって表紙を開いた。

そこには小さい頃のジョングクくんの写真が並んでいた。

『…か、可愛い…』

隣にはジョンヒョンもいる。

幼い頃の二人はよく似ていて、どれも二人で笑っている写真ばかり。

仲がいいのが伝わってくる。

二人で写ってる写真は小学生くらいまでで終わっていて、あとは友達と撮った写真ばかり。

次のページをめくると、1枚の写真が床に落ちた。

慌てて拾って、その写真を見たら思わず声が出た。

『え…？これって…』

そこに写っていたのは、高校生の頃の私とジョンヒョンだった。

たぶん、クラスメイトで撮り合った写真の１枚。

どうしてジョングクくんが持ってるんだろう…

不思議に思いながら写真を眺めていると
ジョングクくんがリビングに入ってきた。

JK「あっ！」

『あ…勝手に見ちゃった…、ごめんね？』

JK「いや、いいんだけど…。もしかして…見た？」

“見た？”のそれが、私が思ってることを同じなような気がして、うなずく。

JK「えっと…それは兄ちゃんに貰ったやつで…。」

ジョングクくんがすごく気まずそうにしてて思わず笑ってしまった。

JK「え？笑うとこ？」

『ごめんごめん、つい可愛くて…』

JK「か、可愛くない！」

ムキになるところも可愛い要素を強めてるのに気づいてなくて笑えた。

『…酔い、覚めた？』

JK「うん、スープのお陰で楽になったよ。ありがとう。」

『良かった。』

JK「勉強してたの？」

ジョングクくんがソファに置いていた参考書を手にとった。

『少し読んだだけ。今日は勉強しないよ。』

JK「そっか……」

参考書を見たらウヌさんのことが頭に浮かんで、
ジョングクくんに伝えなきゃいけないことを思い出した。