心地いい波 2 【JK】【BTS】 (ページ36)

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「あ〜君が“Aさん”か。彼、ここにいるよ。」

店に入ると店長らしき人が笑いながら私の名前を呼んで、指さした先にはぐっすり眠ったジョングクくんがいた。

『ご、ご迷惑おかけして申し訳ありません。』

深々と頭を下げ、謝って
彼のもとに駆け寄った。

『ジョングクくん！大丈夫？！』

名前を呼ぶと「ん〜…」と反応はあるけど目が開かない。

『どのくらい飲んでてたんですか？』

「昨日は夜通しライブやってたから、朝まで飲んでたんだけど、一回眠ったら起きなくてさ…(笑)」

YG「担いで連れて帰ろうと思ったけど、こいつめっちゃ重いし、家の場所知らないしで連絡したって流れ。」

『そうだったんですね…。本当にすみません…。』

「いや、寝て起きない客はたまにいるからいいんだけど、この時間まで寝るのはなかなか居ないから(笑)…あ、なんかすげぇ謝ってたよ、“名前さん”に。」

『え？』

少し心配そうな顔をした店長さん。

「話の内容はよくわかんなかったけど、“僕が悪い”とか“もっと大人になりたい”とか言ってた。」

『…そうですか。』

ジョングクくんを傷つけてしまっていたことに気づいて胸が痛くなった。

自分のことばっかりで、彼のこと考えていなかった。

子供なのはどっちなの…
恥ずかしさと申し訳無さで彼の頭をなでる。

『…ごめんね。』

こんな言葉じゃ足りないけど、今は涙でこれ以上言葉が出ない。