心地いい波 2 【JK】【BTS】 (ページ30)

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JK「美味しそう…」

彼はチキンを見て目を輝かせていた。

『いただきます。』

JK「いただきます！」

大きな口で齧り付いて、頬にチキンを詰め込んだ顔は本当に子供みたいで思わず笑ってしまいそうになる。

大きな瞳でもぐもぐ口を動かしてる姿はまるでウサギみたい。

あぁ、あのピンクのウサギはジョングクくんに似てるんだ。
だからつい衝動的に買ってしまったのか…

ボールペンと消しゴムのキャラクターのウサギが好きな理由がわかって、ひとり納得した。

JK「食べないの？」

目を丸くして、不思議そうな顔でこっちを見た。

『食べるよ。ここのチキン美味しいね。』

JK「うん！この前、引っ越しの手伝いに来てくれた子たちにもご馳走…」

ジョングクくんはハっとした顔をして口を噤んだ。

『……うん。知ってる。テヒョンくんたちが連れてきたんでしょ？女の子。』

JK「え…。」

なんで知ってるの？って顔。

ジョングクくんは良くも悪くもすぐ顔に出るから、わかりやすい。

『あの日、研修が終わってジョングクくんの家に行こうとしたの。…でも行く途中でみんなを見かけて、声をかけなかった。』

JK「なんで？声かけてくれたら良かったのに。」

『だって、あの子達卒業生でしょ？私のこと知ってるし…。』

JK「僕と付き合ってるの知られたくないってこと？」

ジョングクくんの顔が強張った。

『知られたくないって言うか…、ジョングクくんが何か言われるかもしれないし…』

JK「何かって何？僕は何を言われてもいいよ！それはAさんが気にしてるからでしょ？！」

ジョングクくんの声が大きくなってく…
怒ってる彼をなだめたいのに、図星をつかれて上手く言葉が出てこなかった。