太陽と陽だまり 2【HS】【BTS】 (ページ3)

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ロビーに着き、人混みの中からホソクさんを探すけど見当たらなくて不安になる。

もう帰っちゃったかな…

顔が赤くなってたのは気のせいじゃなくて
体調悪くなったとか？

そんな心配をしながら外に出て周りを見渡すけど
やっぱりホソクさんの姿は見当たらない。

今なら言える気がしたのに…

ホソクさんへの想いを伝えたかった。
そう思い、肩を落としながら歩いていると
名前を呼ばれた。

振り向かなくてもわかる。
いつものように。

高鳴る鼓動を落ち着かせながら、ゆっくりと振り向くと、優しくてあたたかい太陽みたいな笑顔で私を見つめるホソクさんがいた。

HS「…舞台、お疲れさま。」

『はい…。ありがとうございます。』

ホソクさんがゆっくりと私に近づく。

HS「これ、受け取ってくれるかな。」

ホソクさんが背中に隠して持っていたのは花束だった。

『いいんですか？こんな素敵なお花…』

HS「もちろん。」

受け取った花束はとてもいい香りがして、思わず顔が緩む。

『ありがとうございます。』

HS「Aちゃんは笑顔が似合うね。そのひまわりみたいに、いつも笑っててほしいな。」

花束のひまわりを見つめながら微笑むホソクさんも、ひまわりみたいだって私は感じた。

『そう言えば、ホソクさん体調大丈夫ですか？』

HS「え？どうして？」

『客席に居るときに、少し顔が赤かったような気がして…。もし無理してるなら早く帰らないと…』

私がそう言うと、ホソクさんは片手で顔を隠すようにして下を向いた。

やっぱり無理してたんじゃ…

心配になって顔を覗き込むと、頬と耳が赤くなっていた。

『やっぱり…』

HS「ち、違う。これは…」

ホソクさんが途中で言うのを止めたから
尚更心配になった。

HS「んんっ！その事は置いといて…ちょっと話をしてもいいかな？」

咳払いをしたホソクさんは、急に真剣な顔で私を見つめた。