潮風のあなた【BTS】【JM】 (ページ6)

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黄色い絶叫の方を見ると、帽子にマスクをした男の子たちが釜山行きの搭乗口に移動しているのが見えた。

アイドルかな？
女のコたちは絶えず彼らの名前を呼んで必死に手を振ったり写真を撮りまくっている。
すごい人気なんだ。

「ユンギヤー！」

「ナムジュナー！」

「ソクジナー！」

「ホソガー！」

「ジョングガー！」

「テヒョンアー！」

「ジミナーーー！」

『…え？』
彼らの名前を叫ぶ声を聞いて、思わず声が漏れ体が固まった。

丸山「どうした？」

『いえ…なんでもないです。』

丸山先輩に声をかけられ、我に返る。

平静を装いながらも頭のなかは「ジミナ…」って呼びかけられた名前がぐるぐる回っていた。

丸山「さっきのアイドルと同じ飛行機かもな。釜山行きに行ったっぽいぞ。」

『え？そうなんですか？』

アイドル？私の知ってるジミンがアイドルになってるってこと？それか同じ名前のアイドルなのかも。

そうだよね。釜山、知ってる人と同じ名前ってだけで同一人物とは限らない。
一旦落ち着こう。仕事に行くんだから。
そう自分に言い聞かせて先輩と搭乗口に向かった。