潮風のあなた【BTS】【JM】 (ページ47)

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「(…もしもし？A？…日本の歌番組に出たんだけど、見てくれた？…電話出ないのは怒ってるからじゃないよね？なかなか連絡できなくてゴメンね。…Aの声が聞きたい。何時でもいいから電話してくれると嬉しいな…。待ってる。)」

少し元気がなさ気なジミンの声に胸がキュッとしてすぐに電話をかけた。

JM「(もしもし！)」

ワンコールでジミンの声がして驚きながらも、声が聞けて嬉しくなる。

『(歌番組、お疲れ様。)』

JM「(あ〜Aの声だぁ。良かったぁ。)」

『(ふふふ。怒ってると思ってた？)』

JM「(だって電話出ないから。ちょっと心配しただけ。)」

『(ちょっと？心配してくれたんだ(笑)ありがと。歌番組見たよ。ジミン日本語話しててビックリしちゃった。)』

JM「(ビックリした？凄いでしょ！)」

自慢気に話すジミンが可愛くて思わず笑ってしまった。

JM「(笑ってる？！頑張ったのに〜！)」

『(あはは！上手だったよ。)』

JM「(でしょ？)スバラシイでしょ？」

『(素晴らしいって日本語まで知ってるの？)』

JM「あ〜、ボクは日本語はスバラシイです。」

『うん。本当に素晴らしいです。…私はあなたを思慕しています。』

JM「(…何？今、あなたを何て言った？)」

わざとジミンにはわからない日本語で、気持ちを口にした。

『(んーん。何でないよ。今日はもうお仕事終わり？)』

JM「(うん。明日から３連休なんだ。)」

『(え！そうなの？じゃあ明日には韓国帰る？)』

JM「(どうして？)」

『(え…だって、せっかくの連休は韓国で過ごしたいかなって…)』

JM「(約束したよ？Aに会うって。)」

『(そうだけど…。仕事の空き時間に少しでも会えればって思ってただけだったから…。大切なお休みなのに…いいの？)』

JM「(いいの！Aは？)」

『(休みだよ。)』

JM「(じゃあ温泉行こう！)」

『(お、温泉？！)』

突然出た想像もしなかったワードに思わず声が大きくなる。

JM「(うん！日本の旅館でゆっくり過ごしたいんだ。温泉で疲れもとれるし、いいと思うんだけど…ダメ？)」

「(ダメ？)」なんて可愛くて言われたら断れないじゃん。

『(…わかった。でも場所はどこにするの？)』

JM「(それは大丈夫！予約したから♪)」

『(もう予約してるの？)』

JM「(うん。だってAなら行くって言ってくれると思ってたから♪)」

嬉しそうに語尾を上げながら話すジミンの声を聞いて、こっちまで嬉しくなっていた。