潮風のあなた【BTS】【JM】 (ページ39)

今日:6 hit、昨日:13 hit、合計:80,485 hit

39〜JM side〜ページ39

〜JM side〜
ロケバスで撮影場所に向かっていると、懐かしい海が見えてきた。

TH「(夜景の光が海に反射して綺麗だね。)」

JM「(この前来た時とは雰囲気が違うよね。)」

テヒョンとそんな話をしているとバスが停まった。

スタッフ「(ドアを開けたらすぐに撮影場所に移動してください！中継はすぐですので、よろしくお願いします！)」

生放送だから少し緊張する。しかも野外の中継なんて久しぶりだし。

7人でロケバスを降りて歩いていると俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。

思わず声の方を見ると、遠くて小さいけど、あれは間違いなくAだった。
しかも隣には酔っぱらい。何でここに？！

そう思っているとホソギヒョンがため息をついた。

JH「(あ〜やっぱり気づかれちゃったじゃーん。)」

RM「(仕方ないよ。それほど人も居ないし、騒ぎにはなってないから…。スタッフさん、あの女性にSNSで拡散しないようにだけ伝えてください。)」

冷静なナムジュニヒョンがスタッフに声をかけると、スタッフがAの方へ走っていった。

頼むから嫌な言い方しないでよ？
Aが悲しくなるのは絶対イヤだ。

Aの方を気にしながら撮影場所に向かう。

遠くでもわかる。Aが顔の前で手を振って何度も頭を下げている。

謝ってるのかな？スタッフはどんな事言ったんだ？
気になって仕方なくてソワソワしているとテヒョンが肘で腕をつついてきた。

TH「(気になるのはわかるけど、本番。)」

「(うん。ごめん。)」
と言って、今はテレビの前のARMYだけに集中するように目を閉じた。

……

歌が始まると集中してパフォーマンスできたけど、中継が終わったらAのいた方向に目を向ける。

どんな表情なのか知りたくて、もっと近づきたかったけど、スタッフに急かされながらロケバスに連れて行かれ、窓からAを見る。

JM「(あっ!!)」

JK「(な、なに？！)」

酔っぱらいがAの顔に手を！！

俺の声にビックリしたジョングクなんてお構いなしで二人を凝視する。

JM「(ちょっ！待って！キ、キスするの？！)」

見つめ合う二人を窓に貼り付いて見ているとAが酔っぱらいの脇腹にパンチを入れていてホッとした。

JK「(なに？さっきから。キス？)」

ジョングクも俺の見ている方を見てきた。

JK「(あ〜、カップルがイチャついてるの見てたの？ジミニヒョンも子供だなぁ。)」

わざとらしく笑うジョングクに
「(あの二人はカップルじゃないからっ！！)」
と強めに注意しておいた。