潮風のあなた【BTS】【JM】 (ページ36)

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丸山「ここの海夜景が綺麗だなぁ。」

『そうなんです。ここは結構有名なデートスポットみたいですよ。』

広安里海水浴場の海に食後の運動も兼ねて散歩に来ていた。

丸山「うん、うん。俺も韓国に住んでたら絶対ここに女の子連れてくるよ。」

夜の海と夜景が余程気に入ったのか、先輩は目をキラキラ輝かせている。

丸山「…あれ？なんかあっちの奥の方立ち入り禁止みたいだな。」

先輩が指差す方を見ると、数名の人が立って通れないように旗を振っている。

『何かあるんですかね？』

丸山「ドラマの撮影とか？ほら！なんか照明とかカメラみたいなのも置いてるっぽい。」

『本当だ…。』

駐車場の方から色んな機材を持った人がぞろぞろと集まっているように見えた。

丸山「撮影なら芸能人に会えるんじゃね？」

『丸山さん韓国の俳優知ってるんですか？』

私が呆れたように言うと

丸山「韓国の女優さんは美人ばっかりだから見てみたいだろ？もうちょい近づいてみようぜ♪」

『ええ？！』

立入禁止ギリギリまで近づくことになってしまった。

丸山「スタッフばっかで、芸能人はいないっぽいな。」

立入禁止のテープがある場所からは結構離れていたけど、撮影するであろうライトが当たっている場所には誰も立っていないように見える。

丸山「砂浜にわざわざ板を敷いてるし、ドラマなのかも疑問になってきたな。」

『そうですね。』

先輩の好奇心に私も感化されて、私も照明があたる場所を覗き込んだ。