潮風のあなた【BTS】【JM】 (ページ35)

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35〜JM side〜ページ35

〜JM side〜

JM「(あ〜父さん母さんお久しぶりです！)」

父の経営するカフェに入ると笑顔で出迎えてくれる父と母がいた。

JM母「(ジミナ、元気そうね。ジョングギも久しぶり。あなた達の活躍、とっても嬉しいわ。)」

JK「(お母さん…僕も会えて嬉しいです。)」

そう言って俺の母親に抱きつこうとするジョングク

JM「(おいおい、俺の母さんだぞ。)」
抱きつく前にジョングクの首根っこを掴んで抱擁を阻止した。

新聞記者もすでに到着していて、カフェのソファに座ってインタビューが始まった。

貸し切りにしてくれてたのかお客さんもいなくてリラックスできた。

それに地元新聞だから、ほんわかした雰囲気で釜山自慢や家族のことなどを話すだけで、楽しく時間が過ぎていった。

インタビューも終わり、新聞記者も帰ったあと
少し時間があるからと気を利かせたスタッフが俺とジョングクだけカフェに残して車に戻ってくれた。

父が自慢の珈琲を淹れてくれて、4人で楽しく思い出話をした。

JM父「(あ、そう言えば！昔よく遊んでた日本の女の子がここに来てくれたんだよ。)」

JM「(え、本当？！)」

JM父「(随分前のことだったから、一瞬わからなかったんだけど、一緒にいた男性には日本語で話してるのに流暢な釜山の言葉使うなぁって思ってたら、『お久ぶりです』なんて言われてビックリしちゃってさ〜。)」

JM母「(え？Aちゃん？)」

JM父「(そう！そうだよ！大人っぽくてすごく綺麗になってて言われなきゃ気づかなかったよ。)」

JM母「(え〜！私も会いたかったわぁ。でも男性と一緒だったのね。Aちゃんもいい歳だから彼氏くらいいるわよね。)」

JM「(か、彼氏じゃなくて上司だよ！)」

あの酔っぱらいがAの彼氏だなんて冗談でも許せなくて咄嗟に否定した。

「「(え？ジミナ知ってたの？)」」

父母同時にびっくりした顔で俺を見る。

JM「(あ、いや…海で偶然会って…)」

消え入る声で答えると

JM母「(なんて素敵なの！ずーーーーっと好きだった子と大人になって再会するなんて！運命じゃない♪)」

乙女モード全開な母が両手を合わせ目を輝かせている。

JK「(へ〜♪いいこと聞いちゃったぁ♪)」

俺の隣で珈琲をすすりながら、悪戯な笑みを浮かべるジョングクを見て背筋がゾクッとした。