潮風のあなた【BTS】【JM】 (ページ4)

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飛行機で移動すると2時間くらいであっという間にソウルに到着した。

丸山「おぉ〜、久しぶりの韓国だー！」

丸山先輩が両腕を挙げ、背筋を伸ばした。

『丸山さんは韓国での取り引きは何度か経験されてるんでしたっけ？』

丸山「俺は基本的にアメリカとかだったけど、韓国とは何度か先輩についてって勉強させてもらった程度かな。だから韓国語はAに任せた！」

『え？！日常会話なら話せるって言ってませんでした？』

丸山「挨拶くらいはできるよ。」

『挨拶程度だと仕事にならないじゃないですか！何で部長に嘘言ったんですか？！』

丸山「え？Aとペアで仕事なんてまたとないチャンスじゃん。それに営業には自信あるし、言葉はAがしっかり通訳してくれたら何も問題ないだろ？」

丸山先輩の言葉に唖然として苦笑いもできなかった。

…

ソウル市内に到着すると懐かしい言葉がたくさん行き交っていて、あぁ韓国だ。なんて少ししんみりしちゃったり。

背の高い建物がたくさん建っていて、そこには似たようなアイドルの広告が貼り出されていた。

電光掲示板にも同じアイドルであろう7人組の男の子たちが映し出されていた。

『今人気のアイドルなんですかね？』

電光掲示版の彼らを指さして丸山先輩にたずねる

丸山「あ〜、BTS？日本でもすげぇ有名じゃん。知らないの？」

『BTS？なんか聞いたことはあるかもしれないです。でもアイドルとかはあまり興味ないと言うか…みんな同じ顔に見えちゃって…』

丸山「そうなんだ。まぁ、そう言うミーハーじゃないところがAの魅力なんだけどな。」

丸山先輩がニヤッと笑って肘で私の腕をつついてきた。

『ちょっ…やめてください。』

怪訝な顔で自分の腕を手でホコリを払うようにパンパンとたたく。

丸山「なんだよー。しばらく韓国で2人なんだから仲良く行こうぜ！」

『し、ご、と、です！』
キッと睨んで言うと

丸山「あはは〜そうだった！(笑)」
チャラけた感じで笑って流された。