潮風のあなた【BTS】【JM】 (ページ18)

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『はい。お水と酔い醒ましの漢方です。』

大人しく待ってたのか、地面にしゃがみ込んで俯いたままの先輩に手渡した。

丸山「うぅ…ありがとう。この恩は忘れない…」

なんの涙か知らないけど、先輩は子供みたいに泣きながら私が買ってきた水と漢方を飲み干した。

しばらくすると、少し落ち着いたのか、先輩はさっきより真っ直ぐ歩けるようになっていた。
でもたまによろよろと変な方向に歩いてっちゃうから、隣で支える。

丸山「…かっこ悪いとこ見せちゃったなぁ〜」

『ふふ、丸山さんがこんなに酔ったとこ見るの初めてかもです。』

日本にいた時も色んなこじつけで良く飲み会に誘われてたから、先輩と飲むことは多かった。
幹事をすすんで引き受けてくれて、周りを盛り上げて…ホントに酔っ払ったとこを見たことがなかった。

丸山「…ん〜なんでたろ。慣れない韓国のお酒ってのもあるけど、本当に楽しかったんだよ。だから飲みすぎちゃって、…迷惑かけて…ごめんな？」

いつになく素直な先輩に少し驚いた。

『…いーですよ。でも、足にしがみつくのはやめてくださいね！』

丸山「はは！はい。承知いたしました！」

そう言って先輩はピシッと敬礼ポーズをきめて私を笑わせてくれた。