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私の目の前には田端くんと同い年くらいの私より若いであろう男の人が座っている。
その横に大野さん、カズ、田端くん。
私の隣にはマリアちゃんの友達リナさん、マヤさん、マリアちゃんの順で座った。
「とりあえず、男性陣から自己紹介しましょうか！まず、俺から…田端純輝25歳、丸井物産で営業やってます。彼女はいませんが気になってる人は居ます！よろしくお願いしまーす！」
マリアちゃんを見ながらの田端くんの自己PRに
私はマリアちゃんに目を向けると照れたように笑う彼女を見て私まで嬉しくなった。
「なになに？すでに一組できあがっちゃってんじゃないの？」
「まぁまぁ、次は二宮さんですよ。」
「はいはい。…初めまして、二宮です。32歳で田端と同じ部所で働いてます。特技はマジックで、私の気分次第でマジックが見れるかも…今日は楽しい夜にしましょう。」
マヤ「マジック見たぁい♪」
「気分がのらないと出来ないのよ。今日、良い雰囲気になったら見れるかもねー。」
マヤ「えー♪」
「えー」とか言いながら語尾に「♪」ついてますよ…
「次、大野さんですよ。」
「あ…うん。大野です。丸井物産ではないですが、営業してます。…32歳です。よろしく…」
大野さんはうつむきながら自己紹介を済ませ、
私と目が合うことはなかった。
「丸井物産、営業の有岡です！25歳！彼女いません！年上がタイプです！よろしくお願いしまーす！」
25歳って若いな…
元気いっぱいの挨拶に面食らいながら
女子の自己紹介を聞いて、私の順番が回ってきた。
「えっと…佐伯Aです。マリアちゃんと同じ受付をしてます。よろしくお願いします…。」
若い子の中だから
年齢なんて言えませんよ…
まぁ皆さん、雰囲気見りゃ察するでしょーよ。
私の自己紹介が終わるとタイミング良く運ばれてきたアルコール。
生ビールなんて頼んだ女は私だけ…
空気読んで可愛くカクテルにしときゃ良かった…
田端くんの乾杯の挨拶なんか上の空で
誰ともグラスを合わせることなく
渇いた喉にビールを流し込んだ。
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作者名：みーにゃ
| 作成日時：2015年9月16日 22時
